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漫画『セトウツミ』を読んで躊躇いなく無駄に突っ込んでいけるのは若さだと気付く【漫画感想】

こんばんは。オガサワラです。

Amazonプライムリーディングで漫画『セトウツミ』を読んだので感想とか書きます。

ざっくりあらすじと概要

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【出典:セトウツミ】

男子高校生2人組が特に意味もない内容をダラダラ話す、ただそれだけの漫画です。ほんとただそれだけなんですが掛け合いがシュールで地味な面白さがあります。

類似する作品を挙げるなら、なんとなく『幕張』とか『べしゃり暮らし』を連想させる作風ですね。画風とか全体的な雰囲気とか。

基本的にメイン2人の会話が続くだけのギャグ漫画なのですが、登場人物のバックグラウンドまでしっかり描かれていてヒューマンドラマな的な要素もあったりします。


あと、舞台がずっと同じ場所で変わらないあたりも会話に集中できるので潔くて良いと思いました。

作風はまったく違いますが、『ちおちゃんの通学路』という通学路をテーマにした漫画もありますけれど『セトウツミ』はさながら『セトとウツミの下校路』みたいな感じです。

私的な感想

学生の頃って、意味のないことに対して躊躇がなかったと思うんですね。

利害や損得なんて二の次で行動出来たというとなんだか良く言い過ぎですが、ばったり友達と会ったりすると、その場で一晩中意味のない問答を繰り返したりとか。

それが大人になると、ばったり友達と会ったりしても今度時間がある時にゆっくり、なんて言葉を交わす程度になる。

理由はもちろん時間がないからなのですが、時間がないなんて言っても1日が24時間なのは変わらない訳で、社会的な責任とか体力的な問題とか理由は幾らでも考えられるのだけれど、一番の理由は意味のないことはしたくないという、心理的な部分が大きいように感じます。

つまり、無意味だと思えることに対する躊躇がそういう、今度時間がある時にゆっくり、という言葉に繋がっていると思うんです。

まあ、ただ友達と下らない会話をすることを無意味だと感じてしまうのは寂しいものですが、学校を卒業すると、生活の中心が仕事なんかにシフトしてしまうわけで、そっちはそっちで答えの出ない仕事の愚痴なんかで夜を明かすこともあったりはするのでしょうけれど。

とにかく『セトウツミ』を読んで、ああ学生時代ってこんな感じだったなあと、なんていうかモラトリアムだなーと、懐かしく思いました。

なんだか大袈裟な感想になりましたが『セトウツミ』自体は重苦しい話ではなくギャグ漫画です。

あ、あと。女の子が可愛です。

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【出典:セトウツミ】

ちなみに実写ドラマ化もされててAmazonプライムビデオで視聴可能です。

第01話

第01話