漫画『まったく最近の探偵ときたら』が完全に面白いのでおすすめしたい
こんばんは。オガサワラです。
漫画『まったく最近の探偵ときたら』を読んだので感想とか書きます。
ざっくりあらすじと概要
【出典:まったく最近の探偵ときたら】
若い頃は名探偵として名を馳せた渋いおっさんが主人公。
で、パラメーターを身体能力に極振りした押し掛け助手のJKと一緒にいろんな事件を解決していくよって話。
いわゆる探偵ものような定番のミステリーではなくギャグ漫画です。
画力は高いしテンポもいいし、ギャグも面白い、別に酷評がしたいわけではないけれど隙がない。
ギャグもシュール過ぎず万人におすすめできる作品だと思います。
私的な感想
完全に面白いですね。
気になるところはというと、今後話を膨らませるために張っているであろう伏線の回収をこのままのギャグ路線でいくのかシリアスにするのかという点。個人的にはギャグとシリアスを『銀魂』くらいのバランスで配分するとちょうど良さそうな気がします。
ほんとね、俄然続き買いますわ的な作品。
難点があるとすると、あまりに綺麗過ぎて、万人受け過ぎるところでしょうか。
完全に面白いし好きですよ、でも、癖というか、灰汁みたいのが、ないです。澄んでます。高級なお吸い物みたいに澄んでます。
まあこれで急に『焼きたてジャパン』みたいな感じになる可能性もなくはないですけれど…、それはそれで面白いし期待してます。
という訳で漫画『まったく最近の探偵ときたら』が完全に面白いので、ぜひ読んでみて下さい。
探偵と助手の類型 亜種
古今東西、世の探偵ものは、探偵役と物語を引っ掻き回す相棒という感じに、その基本型はバディストーリーです。
そして探偵と助手という物語の類型は、単に探偵ものだけに現れるものではなく、世に溢れる物語のそこかしこにみられる非常に強力な型といえます。
その源流は、かのホームズとワトソンなのでしょうけれど、この類型に当てはまる作品を日本のサブカル史から幾つかあげるなら、
- 『ドラえもん』
- 『美味しんぼ』
あたりが顕著です。
最近の作品ですと『ゴブリンスレイヤー』なんかも探偵と助手の類型としてみることもできます。とりま僕は、この物語の構造を「探偵と助手の類型」と呼んでいます。
で、『まったく最近の探偵ときたら』はというと、まあ主役は探偵なのですが、明らかに助手の方が目立っています。これは「探偵と助手の類型」と呼べるのかというと、「探偵と助手の類型 亜種」と呼んでます。
かなり前置きが長くなったのですが、この探偵と助手の類型と亜種はギャグ漫画に、かなり多くみられます。
その要因は、この探偵と助手の類型が物語の構造としてミニマムでギャグ漫画のような1話完結の形式と非常に相性が良いためです。
だって1話で完結するような尺の話に10人も15人も登場したら登場するだけで話が終わりますからね。
という訳でみんなも探偵と助手の類型とその亜種を探してみてください。暇つぶしにちょうど良いですよー。
【出典:まったく最近の探偵ときたら】