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ITに置けるファイルという概念と拡張子について出来るだけ簡単に説明する

こんばんは。オガサワラです。

僕は、職業柄、年配の方にパソコンを教えることが多いのですが、初歩的な考え方でありながら説明に困るのがITに置けるファイルという概念です。

そもそも僕自身がファイルという概念を詳細に言語化できるほど理解していないということもあり、今一度、ファイルについて、きちんと考えてみようというのが、この記事のコンセプトです。

個人的な備忘録なので、突っ込みどころもあるかと思いますが、ご容赦ください。

IT用語のファイルとは何か

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現実の世界でファイルというと書類などを指しますが、IT分野や情報工学の世界でファイルとは、データの集合に名前を付けたモノです。

では、なぜ、データの集合に名前を付ける必要があるのでしょう?

それは便利だからです。

人間は言語を用いて思考します。てな訳で、言葉で物事を認識、そして識別し、さらに分類する。ともなると現象そのものであったり集合に名前を付けた方が便利です。

例えば、台風といえばだいたいの日本人には、それがどういう現象なのか伝わりますが、それを段階的に分解していくことも可能なわけです。風が強くてー、雨とか降ってー、みたいに。

でも、風が強くてーとか、いちいち説明するのも面倒だし台風と名前を付けて概念化した方が便利です。

つまりIT分野や情報工学に置けるファイルという概念は、あるデータの集合に名前を付け、ファイルという単位で分類できた方が、人にとっては分かりやすいし、コンピュータにとっても処理しやすいからそういう形になっているのですね。

ファイル名の末尾についてる「.exe」など拡張子について

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ファイルとはデータの集合に名前を付けたモノであると説明しましたが、ファイルの名前の後ろには拡張子というものが、だいたい付いています。(付かない場合もあります)

「.exe」とか「.txt」や「.jpeg」など。

ここでは、この拡張子がなんなのかというのをざっくり説明します。

拡張子を非表示に設定している人はファイルのプロパティで確認できます。お使いのパソコンがWindowsなら右クリックするとプロパティという項目が表示されます。

この拡張子は簡単にいうと、ファイルがなんのデータなのかをコンピューターが識別しやすくするために付いています。

「.txt」なら文章ファイルであり「.jpeg」なら画像ファイルです。「.exe」は実行ファイルでアプリケーションなどのソフトウェアに付きます。

この拡張子があるので、ファイルを開く、または実行と命令された際に、パソコン側が、この場合の開くや実行が文章を読んだり編集したりすることなのか、または画像をみることなのか、何を指しているのかを分かりやすくするために付いてます。

我々人間にとってのタグやラベルと同じ用途ですね。

例えば、引っ越しの際に荷造りした段ボールに「日用品」だったり「食器」みたいな感じでラベル分けするかと思うのですが、そういう風にしておかないと、いちいち開いて中身を確認しないといけなくなります。

つまりコンピューターにとってファイルとは我々にとっての段ボールみたいなもので、それがなんのデータのまとまりなのか、拡張子がないと、いちいち開けないと分からない訳です。

ファイルシステムのお陰でデータをファイルとして扱える

ファイルという概念を少し突っ込んだところまで説明すると、コンピューターでデータをファイル単位で扱えるのは、ファイルシステムがあるからです。そのシステムに則りデータを保存するので、SSDだったりHDDだったりUSBメモリだったりSDカード内のデータをファイル単位で扱うことが可能になります。

では、そのファイルシステムは標準が定められていて、1つだけしか存在しないのかというと、そうではありません。

WindowsOS系とかmacOS系、またLinaxやUnixなどが存在しており、ファイルシステムの実情は複雑です。

ディスクファイルシステムだけでも「FAT32」「exFAT」「NTFS」とかまあいろいろとあるのですが、利用するシステムによって適切なフォーマット形式が異なります。