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『真・女神転生』が発売当時どれだけ異質なRPGだったか振り返る

こんにちは。オガサワラです。

『女神転生シリーズ』といえば『ペルソナシリーズ』と並ぶアトラスの看板商品。

今回は『真・女神転生』が発売当時どれだけ異質なRPGだったのかを振り返ってみたいと思います。

ところで、現在、アトラスは『PROJECT Re FANTASY』と銘打って新作RPGを企画しているそうです。

1992年に発売された『真・女神転生』のコンセプトは当時の中世ファンタジーをモチーフとした勧善懲悪な物語がメインストリームだったRPG業界への反発だったそうです。

一風変わったRPGを作り続けてきたアトラスが王道RPGを手掛けるというのだから、果たしてどうなるのか期待で胸がいっぱいです。

アトラスが作り上げた『女神転生シリーズ』、そして『ペルソナシリーズ』は今や押しも押されぬビックタイトルとなり、メインストリームの奔流に逆らい続けたアトラスがメインストリームになったといっても過言ではないでしょう。

そして、その弊害として今や『女神転生シリーズ』や『ペルソナシリーズ』の持つ雰囲気は珍しいと感じるものではなくなってしまいました。

だからこその原点回帰、『PROJECT Re FANTASY』なのでしょう。

少し話は逸れましたが、1992年『真・女神転生』が当時どれだけ異質なRPGだったかに話を戻します。

近未来を舞台としたハードな世界観のRPG

女神転生
【出典:真・女神転生】

最近のゲームユーザーからすると珍しくもない近未来を舞台としたハードな世界観のRPG。

ですが『真・女神転生』が発売されたのは1992年です。

1992年に発売された有名RPGをいくつか挙げると…

『ドラゴンクエスト5』

『ファイナルファンタジー5』

『ロマンシングサガ』

というビックタイトル揃い。

中には『魔訶魔訶』という変わり種もあったりはするのですが…、まあ王道のファンタジーRPGが主流で、皆それに夢中でした。

そんな中、『真・女神転生』の登場です。

舞台は199X年の東京。

最初は住んでいる街で起こった女子高生の殺人事。

ざわつく街を後目に日常生活を送っていると主人公の身の回りで異変が…。

で!

あれよあれよというまに世界規模の危機に発展していく、というのが物語の大筋です。

このダークな世界観、当時としては画期的で、

RPGと言えば、おとぎ話の世界みたいなものだと考えていた当時の僕の脳天にガツンと一発、ドでかい衝撃が走りました。

アホみたいな顔してブタ麺食ってた少年時代の僕からすると軽くトラウマです。

完成されたシステム

女神転生
【出典:真・女神転生】

物語や設定もさることながら、このゲームの魅力はシステム。

アトラスが『真・女神転生』に掲げたコンセプト通り、これまで勧善懲悪な物語が主流だったRPG業界に一石を投じたといっても過言ではないのではないでしょうか。

ルート分岐

主人公の行動により善悪、または中立に属性が変わるというマスクパラメータがあり、それにより物語のルートも変わるのです。

今でこそRPGでもルート分岐やマルチエンディングは珍しくはありませんが、1992年のゲーム事情からすると、ここまで徹底しているのは画期的でした。

※同1992年発売の『ドラゴンクエスト5』でも主人公の花嫁選びでの分岐はありましたが、物語のルートやエンディングが変化するようなものではありませんでした。

仲魔

女神転生
【出典:真・女神転生】


古今東西の神話をモチーフとした敵キャラは説得すると仲魔にすることができます。

さらに敵にも善悪、中立の属性が存在しており、属性が近いもの、または同属性でなくては仲間にすることができないという仕様です。

そして仲魔は悪魔合体というシステムにより合体させることで新しい仲魔を作り出すことができます。

この悪魔合体のシステムがやり込み要素としても奥深く…、説得では仲魔できない敵キャラも悪魔合体を繰り返すことで仲魔にすることができたりします。

何よりも有名な悪魔や天使を仲魔にできるというのがテンションあがりました。

※またまた同1992年発売の『ドラゴンクエスト5』でもモンスターを仲間にできるシステムがありましたが説得して仲間にするという仕様ではありませんでした。また合体もできません。

後のアトラスゲームへの布石

『真・女神転生』最新作 ティザー映像
【出典:『真・女神転生』最新作 ティザー映像】

実は、この『真・女神転生』に置けるルート分岐が後のアトラスゲームへの布石となっています。

ルート分岐により、後の『真・女神転生2』以降の『女神転生シリーズ』の世界へと続くのか…。

また後の『ペルソナシリーズ』へと続くのかという風に枝分かれしているのです。

『真・女神転生』を構想していた段階でどこまでのシリーズものにするのか、想定していたのかどうかは定かではありませんが、『女神転生シリーズ』『ペルソナシリーズ』が今だに現存する人気RPGタイトルというのが驚異的です。

一時期消滅したアトラスが復活して本当に良かった。

余談

ゲーム中に登場するサイコダイバーの元ネタは夢枕獏さんの小説『魔獣狩り』。

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まとめ

今や日本のRPG界を牽引しているアトラス。

『PROJECT Re FANTASY』でどんな驚きを与えてくれるのか、その期待を込めて『真・女神転生』が当時どれだけ異質な雰囲気のRPGだったのか振り返ってみました。

『PROJECT Re FANTASY』今から楽しみです。

最後まで読んで頂きありがとうございました。