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悟空のベストバトルは戦闘力のインフレから解き放たれセカイ系の胎動を感じることができる「悟空VSブウ(純粋悪)」を推したい

こんばんは。オガサワラです。

なんだか面白そうな企画をしていたので投票してみました。

vjump.shueisha.co.jp

で、その企画に底辺ブロガーとして全力で乗っかります。

という訳で僕が選んだのは「悟空VSブウ(純粋悪)」なのですが、その魅力について語りたいと思います。

「悟空VSブウ(純粋悪)」の魅力

緊張感もないしさほど派手でもないブウ(純粋悪)戦ですが、強襲!サイヤ人編からインフレを重ねてきた戦闘力という概念から悟空が解き放たれたベストバトルだと思うのです。

悟飯やベジットなら瞬殺できるであろうブウ(純粋悪)と悟空が戦う理由はいってみればただのエゴであり、地球の未来なんかより自己の享楽を選んだ結果なのですが、なんていうんでしょうか…、これでバトル漫画が成立してしまうことに驚愕したことを覚えています。

バトル漫画といえば主人公VS最強が定番であり、ドラゴンボールの歴史を鑑みるに最強の敵を前にして悟空達がいかに立ち向かうのかというところが面白いポイントだったわけです。そのために強さの指針である戦闘力はどんどんインフレーションを起こしブウ編では桁が兆や京まで膨れ上がってしまっていた訳なんですが…、ブウ編の最後の最後にブウ(孫悟飯合体)よりもパワーダウンした設定のブウ(純粋悪)を持ってきたあたりが意外でした。厳密にはウーブ戦が最後ですけど

さて、とりあえず凄い桁数の数字を並べとけってことから解放された「悟空VSブウ(純粋悪)」ですが、僕が気に入っているのは悟空がとんでもないサイコパスに映る点です。

前述しましたが、悟空がブウ(純粋悪)と戦うのはただの享楽です。でも、それに地球の未来が掛かっているのだから、冷静に考えてみるとおかしいですよね。ベジットになるのは一生戻れないリスクがあるから分かるけど、だったらゴジータになれやと、悟飯を呼んでこいよと、いやさ、せめてベジータと2人で戦えよと.。それが、ベジットになるのを拒否しポタラを握り潰してあげくどっちがブウ(純粋悪)と戦うのかベジータとじゃんけん始めるんですよ。普通に考えておかしいですよね。さらにさらに、ここまでエゴを押し通しておいて決まり手は地球のみんなの元気を限界まで分けて貰った元気玉なんですよね。いやいやいや!怖い怖い怖い怖い!!と、もう狂気に満ちているって思わざるを得ないわけです。

なんですが、僕はこの展開にセカイ系の胎動を感じるのです。というのも世界がどうなろうと君と戦いたい!という悟空の心理は世界がどうなろうと君を救いたい!のセカイ系の主人公に通じるものがあると、今振り返ってみると感じるのです。奇しくも『ドラゴンボールZ』の連載がジャンプで終わったのは1995年ですが、世界系という概念が誕生したのが1990年代後半から2000年代です。そして、セカイ系の走りともいわれるエヴァンゲリオンのアニメがスタートしたのが1995年なんです。つまりドラゴンボールにハマった世代の多くが次にハマる作品がエヴァなんですよね~。

話が逸れたので、いったん「悟空VSブウ(純粋悪)」の魅力に話を戻しますと、そんな悟空のセカイ系よろしくで暴走真っ最中の悟空をベジータが、あのツンデレ王子がデレまくりでアシストし、最後には「お前がナンバー1だ」とかいっちゃうわけっすよ。

それをみた瞬間、ああドラゴンボールは確実に最終回に向かっているんだなという寂しい気持ちと共に少年漫画の新境地を垣間見た気がして無性にワクワクしました。このワクワクが後に『新世紀エヴァンゲリオン』が起こした社会現象へと…

で、この寂しさやワクワクってね、やっぱリアルタイムで『ドラゴンボール』を追ってきた世代しか分からないよなって思うんです。毎週毎週ジャンプが発売されるのを心待にして積み重ねたものがあるからこそなんですよ。

やっぱドラゴンボールクソ面白いっておすすめするのはドラゴンボールハラスメント、ドラハラになるのかなあと。

www.loglogloglog.com

思いつつも…、ドラゴンボールクソ面白いから読め!!一気に読まずに、11年という歳月をかけて読め!!(ドラハラ)

なんていいつつ『ドラゴンボール超』に関しては知らんけど…


という訳でみんなで『ドラゴンボール』読んで悟空のベストバトルに投票しましょー!