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映画『スノーデン』を視聴するとインターネットが怖くなる

こんばんは。オガサワラです。

今日はAmazonプライムビデオにて映画『スノーデン』を視聴したので感想とか書きます。ネタバレなどあるので気にされる方はご注意下さい。

あらすじと概要

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【出典:スノーデン】

アメリカ合衆国のNSA(アメリカ国家安全保障局)がインターネットを通じて個人情報を違法に収集しているという元NSA局員の告発。この衝撃的な告発に至るまでの経緯を実話を元に映画化しました的な作品。

つまり、脚色はされているだろうけれど、概ね実話であるということです。

さて、映画『スノーデン』が実話ならば本作の主人公であるエドワード・スノーデンは、もちろん実在しています。

映画のラストでも描かれていますが、現在、彼はロシアはモスクワ在住です。

彼のインタビュー映像がYotubeにあがっていたりするので興味がある方は視聴してみて下さい。

これなんか長いですけど、面白いです。

中央集権型のシステムでは個人情報を保護するのは不可能だと感じた

2019年、来るIoT時代に向け日本でもnoticeというITセキュリティの施策が始まりましたが、本格的にIoT化していない現代でも個人の常時サーバー接続が当たり前の世の中ですから、映画『スノーデン』で描かれていた様なメールや通話、SNSなどから世界中の個人情報をアメリカが実際に収集していたというのは寒気のする話です。

今思うとFacebookのマーク・ザッカーバーグ氏がハッカー対策としてノートパソコンのカメラを紙テープを張り覆っていたのもFacebookがこの違法な個人情報収集に協力していたからなのでしょう。

かなり昔(もちろんスノーデン氏の告発以前に)Facebookの特集かなんかで、前述したマーク・ザッカーバーグ氏の習慣を知りましたが、当時は、セキュリティに対して高い取り組み意識を持っているだけという印象でしたが、実際にいつでもカメラを起動し盗撮される状態にあることを知っていたのだろうと思うと考え深いものがあります。

FacebookだけでなくAppleやYahoo、Googleも個人情報収集に協力していたわけですが、中国のGoogleに対する警戒も国としては正しい取り組みなのかも知れないとすら思えてきます。Googleの社訓は「邪悪になるな」だったと思いますが、考え深い。

個人的にはネットは自由であるべきだという考えですが、映画『スノーデン』を観ると、セキュリティ対策として幾ら堅牢に暗号化しようと、それは外部からのアクセスに対する障壁で、システム内部にバックドアの様な抜け道が用意されている場合はどうしようもないし、その場合は、個人情報の保護は最終的にシステム管理者の道徳心に委ねられるってのを思い知らされますね。

話は代わりますが、非中央集権型のシステムにロマンを感じるのは、僕自身が性善説に対して悲観的であるからなのだろうと思えます。

人の意思が介入せずにシステマッイックに人が管理される社会は、いわゆるディストピアそのものなのかも知れませんが、確実に世界は、そっちに進んでいますし、人にとって近代の我々がディストピアとして認識している様な社会の方が、実は近未来の人にとっては、幸せなのかも…、なんて考えちゃいますね。最近は。

インターネットが怖くなる

映画『スノーデン』を視聴すると、常時サーバー接続が当たり前の現代社会のセキュリティ体制が、どれだけ脆弱か思い知らされますし、単純に怖いですが、だからといってオフラインで生きていくことは不可能に近いです。

では、我々一般人ができることはなんだろう…、まあ月並みですがセキュリティに対する理解を深めることかなあと思う訳です。

そんなこんなで前述した総務省が施行しているnoticeについて、さらっと目を通してみるのもいいんじゃないかなあと。以下リンク。

www.soumu.go.jp

そんなこんなで、みなさま良きインターネットライフを。