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漫画『さよなら、ハイスクール』を読んで青春漫画について考えてみた【漫画感想】

こんばんは。オガサワラです。

漫画『さよなら、ハイスクール』をAmazonプライムリーディングで読んだので感想とか書きます。ネタバレなどありますので気にされる方はご注意ください。

さよなら、ハイスクール (1)

さよなら、ハイスクール (1)

ちなみに本作品は全3巻で最後まで無料で読めます。

ざっくりあらすじと概要

『さよなら、ハイスクール』の主人公、朝倉はスクールカースト下位の男子学生。そんな彼がクラスをめちゃくちゃにしてやりたいと同じスクールカースト下位のクラスメイトに語るところから物語は始まります。

で、主人公がスクールカーストを崩壊させクラスをめちゃくちゃにするためにとった行動はスクールカースト上位の女子である伊藤への告白でした。

玉砕するかと思いきや意外にも告白は成功し付き合うことになった朝倉と伊藤。

で、朝倉の思惑通り、なんか変な空気になるクラス。

で、で、朝倉の行動がどんどんエスカレートしていって…、みたいな内容です。

ごくごく私的な感想

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【出典:さよなら、ハイスクール】

話の大筋は『惡の華』みたいな感じなのですが『さよなら、ハイスクール』は『惡の華』より屈っぽくネチネチしている印象を受けました。悪い意味ではないです。ただし、いちいち台詞が長く、主張が理屈っぽいので、そういう部分が鼻に付く人は苦手かも知れません。ただ個人的にはそういういちいち理屈をごねるところにも青春っぽさん感じたりはします。

あと、ひたすらに重く陰鬱な話という訳でもないので、ライトに読めます。

最終話前の文化祭のオチなんかは普通は重くなるところなんでしょうけれど、ギャグとして成立していてバランスが絶妙でした。

最後の最後は、こじんまりと終わりましたが、

「あれ教室ってあんなに狭かったっけ?」

という言葉に作者の青春観が凝縮されている気がします。

個人的には最終話での後日談みたいな感じなのが残念で文化祭の話で終わって良かったのにとも思いますが、あくまで個人的な好みで、話自体は綺麗にまとまっています。

青春漫画

青春漫画、青春小説、青春映画に青春音楽と青春といえば、一大ジャンルであり、世の中の物語のほとんどは青春か、あと恋愛で構成されているのではないかと思えるほどです。

まあ我々消費者からすると大好物であることは間違いなく、壮年漫画とか還暦映画とかいわれたところで需要はあまりなさそうですし、ヒットしやすいものが量産されるのが世の常なので仕方のないことではあります。

ともあれ、青春をテーマにした作品というのは、とんでもない量が存在しており、青春漫画と漫画に限定しても、大変な数になるわけです。

では、そんな数多ある青春漫画の魅力ってなんだろうと考えた時に真っ先に思い浮かぶのが若さです。

青春が普遍性を持った創作テーマ足る所以は、誰しもが必ず青春と呼べる時期を通るからであり、時代や文化が違えど若さは誰にも流れるし、そんな、若さが自己の存在と世界の在り方に葛藤する様をみて、ああ俺が、私が、抱えていたモヤモヤの正体はこれだったのかなんて勝手に思い出と重ねて涙したりスッキリしたりするわけです。

まあ何が言いたいのかと押見修造作品を読んでくれ!『惡の華』の実写化も決まったことだし!!

惡の華(1) (週刊少年マガジンコミックス)

惡の華(1) (週刊少年マガジンコミックス)

『さよなら、ハイスクール』の感想記事を書いていた筈なのに、最後は何故か『惡の華』の宣伝になってしまいました。