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映画「君の名は。」

映画「君の名は。」を観たので感想とか書きます。

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夢の中で“入れ替わる”少年と少女の恋と奇跡の物語。
世界の違う二人の隔たりと繋がりから生まれる「距離」のドラマを圧倒的な映像美とスケールで描き出す。

公式サイトより

君の名は。」で監督を務めた新海誠さんは作品を通じ、一貫して同じテーマを描いているそうです。

僕がこれまでに観たことのある新海誠さんの作品は「秒速5センチメートル」だけですが、「君の名は。」と「秒速5センチメートル」を並べみただけで、そのテーマが"距離"にあると一見してわかります。

新海誠さんの描く距離は物理的なものであったり心の距離であったり人と人との距離。「君の名は。」でも絶妙な距離で主人公とヒロインの人生が交差します。

お互いの夢の中で入れ替わる主人公、立花瀧とヒロイン、宮水三葉。とあるきっかけで、立花瀧は、まだ出会ったことのない、でも良く知っている宮水三葉のことを探しにいく。出会うことのない二人の出会い。

この立花瀧と宮水三葉の距離感がほんとうに絶妙で…、まあ普通に出会えると面白くないので出会うことのない二人の出会いとあるように簡単には出会うことが出来ない訳ですが、出会わないままストーリーがどんどん進んでいく。

出会うための恋物語というのも斬新。

遠距離恋愛のメル友だとか文通相手に会いにいくような感じなのかな~とも思ったのですが、考えてみれば入れ替わりを事実として受け止めてからの二人は入れ替わってからのお互いの痕跡を生活の中で感じ互いのことを深く知り惹かれているわけなのでメールや手紙の情報量とは桁違いなのでしょう。

とにもかくにもヒットするのも頷ける「君の名は。」面白かったです。

ただ僕には、この物語は眩しすぎる…、浄化されていくー! というか浄化されてしまう~! みたいな。まるで聖水をぶっ掛けられてるゾンビの心持でした。