loglog

『おもしろい!』が発見できる個人ブログを。アニメや漫画の話題が中心です。

アニメ『ゴブリンスレイヤー』がまるで熊を狩るマタギの物語みたいにハードボイルドでカッコよかった

f:id:studio_one:20181016220708p:plain
【出典:ゴブリンスレイヤー】

こんばんは。オガサワラです。

Amazonプライムビデオにてアニメ『ゴブリンスレイヤー』を視聴したので感想を書きたいと思います。

ネタバレなど気にされる方はご注意ください。



さて、アニメ『ゴブリンスレイヤー』の感想なのですが、まるで熊を狩ることを生業にしているマタギのドキュメンタリー作品をみているよな感じとでも言いますか、なんてハードボイルドなファンタジー作品なんだろうと思わされました。

とにかく、ゴブリンの設定が細かく、たった1体の魔物をテーマにするだけで1つの作品ができるのだから凄い。

ちなみにハードボイルドなファンタジー作品って最近どっと増えているのでしょうか。トレンドなのかも知れませんね。(幼女戦記然り)

オーバーロードは観たことないんですが、こういうテイストならみてみようかな。

閑話休題。

さて、ゴブリンスレイヤーの世界観はアニメの1話から2話まででバシッと表現されていて構成の妙を感じました。

話の流れをざっくり説明しますと、1話冒頭で恐怖に引きつる女性の神官が画面に映し出されます。

f:id:studio_one:20181016211809p:plain
【出典:ゴブリンスレイヤー】

で、時を遡り事の発端を描いていくのですが、1話冒頭の女性の神官はどうやらひょんなことから新米冒険者達のパーティに勧誘され一緒にゴブリン狩りのクエストに出発することになったようです。

f:id:studio_one:20181016212504p:plain
【出典:ゴブリンスレイヤー】

その過程で新米冒険者がゴブリンのイメージについて語るのですが、まあ我々の抱いているゴブリンのイメージと概ね同じです。ゴブリンとは、RPGでも序盤の雑魚敵であり新米冒険者がレベルアップのための糧にするには持ってこいの難易度の仕事だと、それくらいの認識です。

しかし、蓋を開けてみると、新米冒険者達はゴブリン達に苦戦するどころかパーティーを壊滅させられてしまうという…、そして1話冒頭の女性神官は寸でのところでゴブリンスレイヤーに救命されます。

このシーンが中々に過酷なので、ああ普通のファンタジーアニメじゃないんだな~とさっきまで流れていた王道ファンタジー作品的な空気は一気に吹き飛びます。そして女性神官を助けたゴブリンスレイヤーと名乗った鎧の男がゴブリンだけを執拗に狩り続ける変わった冒険者であるということが判明し、またまたひょんなことからゴブリンスレイヤーと女性神官はパーティーを組むことに。

よくある話だという、ゴブリンに村が襲われ娘がさらわれたことも、新米の冒険者達がゴブリン退治におもむき全滅してしまったことも…何もかもこの世界ではよくある話だ


【出典:ゴブリンスレイヤー】

という1話ラストの女性神官の語りが秀逸。


アニメ2話目にてゴブリンの巣穴を殲滅する最中のゴブリンスレイヤーの語りも、この作品の世界観を的確に表現しているので、こちらも引用しておきます。

冒険者志望の若者は自信たっぷりに言う

ゴブリンなら村にきたのを追い払ったことがある

あれは雑魚だ

大丈夫だ

村の力の自慢が追い払ったという功には、つまり焼け出されて逃げてきた手合いでしかない

これで自信をつけ彼らは冒険者になる

一方経験を重ねて生き延びてきたゴブリン達はワタリと呼ばれて成長していく、やがてワタリは巣穴の長や用心棒になる

つまり俺はやつらにとってのゴブリンだ


【出典:ゴブリンスレイヤー】

ゴブリンスレイヤーとゴブリンの因縁、そして彼がゴブリンを狩ることだけに執念を燃やす、まるで熊を狩るマタギのような人物であることが上記の語りで表現されていると思います。

f:id:studio_one:20181016215457p:plain
【出典:ゴブリンスレイヤー】

このハードな世界観、個人的にはツボです。

という訳で今のところ2話までAmazonプライムビデオにて視聴可能なので気になる人はぜひぜひ視聴してみてください。


Amazonプライムビデオで『ゴブリンスレイヤー』を視聴する。


今なら『ゴブリンスレイヤー』コミカライズ版が1巻だけ無料なので読んでみましたが読み応えのある内容でした。

ちなみにアニメだと2話分の内容が1巻に収められていて少し短いかなと思うのですが、読み切りが収録されているのでアニメで2話まで視聴済みの方でも一見の価値はあるかと思います。



いつまで無料で読めるか分からないので読みたい方はお早めに。


最後まで読んで頂きありがとうございました。