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制作費70億円に賭けた夢も潰えた『シェンムー』の惨敗から来年で20年だって

こんばんは。オガサワラです。

今回は『シェンムー I&II』の発売を記念し『シェンムー』が発売された1999年のことを一生懸命に思い出しながら『シェンムー』の感想を記事にしたいと思います。

ざっくり概要

先ず『シェンムー』とはどんなゲームなのかというところからざっくり説明します。

開発・発売はセガでハードは、セガサターンの次世代機として社運を賭けて開発されたドリームキャスト。で、『シェンムー』はその目玉タイトルのひとつですから半端なく気合の入ったタイトルでした。

当時、制作費70億円とアピールしたCMも話題になりましたね。

ちなみに制作費70億円は世界的にみても破格でドリームキャストのハード開発と併せるといったいいくら次ぎ込んだのか怖くなりますが…、とにかくマジも大マジの大勝負だったわけです。

まあそしてセガの野望は儚くも散っていくわけですが、今回はその話は置いておき、『シェンムー』について語ります。

オープンワールドの元祖 そこにはNPCが生きていた

さて、とんでもなく高額な制作費を掛けた『シェンムー』ですが、肝心のゲームというと、個人的な主観で申し訳ないのですが、素晴らしい出来だったと思っています。

当時革新的だったシステムはオープンワールドゲームの元祖ともいわれており、ゲーム内に時間の概念が組み込まれているのですが、時刻の変化で朝・昼・夕・夜移り変わり、さらに天候もランダムで変わります。

そして何より驚くべきなのはNPCキャラがフルボイスで、独自の生活習慣プログラムというアルゴリズムにより、NPCが架空都市で実際に生活しているように見せているところです。

ストーリーについては割愛しますが、このゲーム1986年の架空都市横須賀にてバイトしたりゲーセンにいったりして、物語を進めずに気が済むまで、ふらふら生きていくこともできます。そんなもんだからバイトしてゲーセン通ってみたいな生活を架空都市横須賀でしているだけで、なんだかNPCが本当に生きているように思えたものです。こいつらは何を考えて生活をしているんだろう…とか。

まあ何か思うように実装されていないんだから何も考えていないのは明白なのですが何か思うように実装できたら…、なんていう風にゲームの未来を感じることが出来た点も好きでした。今思うと自分がシミュレーション仮説好きになるキッカケだったのかも知れません。

とにもかくにも、今でこそオープンワールドは珍しくないですが、『シェンムー』の没入感は、当時、他のゲームを間違いなく圧倒していました。『シェンムー』の中で生きるNPCは何を考えて、この街で生活しているのだろう、と考えるのがやたら楽しかった。

個人的には伝説級に評価したいゲームです。

が…。

コケる そして伝説へ

ご存知の通り見事にコケました。『シェンムー』というかドリームキャストそのものがコケたので『シェンムー II』なんてハード撤退のアナウンス後に発売されるという地獄絵図でしたね。

そしてセガが社運を賭けたビックタイトル『シェンムー』も全3部作としながらも2部で完全に止まってしまい…、完結も夢幻と散り、そんなゲームもありましたあ、と、そして伝説へ…

となるとばかり思っていると、なんと!!

遂に完結へ

2019年8月27日にまさかの20年越しの完結!!『シェンムー III』が発売します!!

本当に待たせやがって…20年て…、おま、20年て…。

そして、『シェンムー III』発売に先だって『シェンムー I&II』がPS4で発売されたというのがわけなのですね。

『シェンムー I&II』は、まあ古臭い感じも否めませんし、僕の場合はゴリゴリ思い出補正も入っているので、正当な評価なんてできる気もしませんが、今のオープンワールドゲームに慣れた若い子達が、このゲームを遊んだらどんな感想を抱くのだろうという点にとても興味があります。

という訳で元祖オープンワールド望むところだという奇特な若者はぜひプレイしてみてください。そして、この記事のコメントに感想を…