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『けもフレ』と『逃げ恥』のヒットは同じ法則で説明できる

こんにちは。オガサワラです。

ニコ生ではアクセスが集中し過ぎて視聴できないなんてことになるほど話題の『けものフレンズ』。

そして、昨今、好調だったテレビ番組といえば真っ先に思い浮かぶ『逃げるは恥だが役に立つ』。

この2つのコンテンツのヒットの法則って同じなんじゃないだろうか、という話です。


『逃げるは恥だが役に立つ』のヒットはSNSが牽引していた?

『逃げるは恥だが役に立つ』、初回視聴率の10.2%から最終話の20.8%まで、視聴率は下がることなく上がり続けたというのだから凄いです。

このドラマ版『逃げるは恥だが役に立つ』のヒットは、TwitterをはじめとするSNSの後押しがあればこそだったことはいうまでもありません。

こちらの記事が興味深かったのでリンクを貼らせて頂きます。

news.yahoo.co.jp

TBSプロデューサーがネットをウォッチしダンス動画がネットで話題になっていたのでその週のうちに動画を切り出し「恋ダンス」と名付けYouTubeに置いたという素早い反応が素晴らしい。

SNSなどのネット上でのブームがリアルタイム視聴を牽引しているという話もおもしろいです。

テレビ視聴に至るまでのユーザー導線

ドラマ版『逃げるは恥だが役に立つ』ヒットの事例を整理すると、

先ずコンテンツ全体が話題になったのではなく、


①新垣結衣さんのダンスがSNS上で話題を集め、違法にアップロードされたダンス動画が話題を集める


②ダンス動画を公式でも公開。SNSでのシェアを後押し


③ネット上で『逃げるは恥だが役に立つ』の記事などがバズる


④ネット上で目にする機会が増え、「恋ダンス」だけではなくドラマ本編にも興味を持ちYouTubeやDailymotionのようなサイトで違法アップロードされた動画を視聴する


⑤『TVer(ティーバー)』などの振り返り放送で視聴する


⑥そして最後にテレビ視聴に以降する


ざっくりとこのような導線を辿るようです。


テレビ視聴に関しては、そこまで至らずにネット上で完結させている者も少なくはないみたいですね。

『けものフレンズ』も同じ?

SNSでの加熱がコンテンツの視聴数を押しあげる、これって『けものフレンズ』にもまんま当てはまるんじゃないかと思った次第です。

こちらの記事が面白かったのでシェアさせて頂きます。

marketingtan.hatenablog.com


上記の記事を読むと『けものフレンズ』の再生数がTwitterでのtweet数を追うように伸びているのが分かります。

いわゆる「けもフレ語録」が「恋ダンス」のように機能しているといえるのではないでしょうか。

つまり、この『けものフレンズ』と『逃げ恥』のヒットの要因をまとめると、

「けもフレ語録」、「恋ダンス」が単一コンテンツとしても機能しており、SNSで取りあげやすかったからである。

と、このように同じメカニズムでヒットしたと解釈できると思うんです。

今後もこのような事例はどんどん増えていく

単一コンテンツとしても成立しSNSでシェアされやすい、コンテンツを内包する。こんな感じに『けもフレ』や『逃げ恥』の事例に倣ったコンテンツは今後さらに増えていくのでしょうね。

ただし、ああ、流行らせて欲しいんだろうなというあざとさがみえるとなんだか萎えてしまうということも考えられるのが難しいところ。


さらに、ヒットの要因に違法アップロードなどの影響も少なくないというのも実に考え深いです。

企業も違法アップロードが宣伝になるから黙認している場合もあるなんて話は聞きますが、能動的に戦略に組み込むことができたら大きな力になるのかも知れませんね。(ステルスマーケティングとは別の形で)

コントロールのしようがないかも知れませんが。

それにしても、SNSがテレビ番組のヒットを牽引するなんて聞くと、テレビとネットの影響力がだんだんと逆転してきているのだろうなと時の流れを感じます。

まとめ

というわけで今回は『けもフレ』と『逃げ恥』のヒットは同じ法則で説明できるんじゃないか、と『NHKが解明したTBS「逃げ恥」ヒットのメカニズム』と『「けものフレンズ」はなぜヒットしたのか』を読んでいて感じたのでまとめてみました。

両記事ともおもしろいので興味がある方は、ぜひリンクを辿ってみてください。

最後まで読んで頂きありがとうございました。