『超巨大密室殺人事件』を読んだので所感など
こんにちは。オガサワラです。
ミステリー小説『超巨大密室殺人事件』を読んだので所感などを。
ミステリーはネタバレ厳禁。作品の魅力を削がないように極力気を付けるようにしますが…、これからこの作品を読もうと思っていて少しのネタバレだって気にするという方はブラウザバックで。
簡潔に所感を述べるならとても読みやすくて、おすすめ。迷っているのなら読んで損なしです。
超巨大密室殺人事件の所感
話の大筋は、連続殺人事件とMMORPG上での事件がリンクしていって…実は…、という話。
ミステリーの王道であるどんでん返しが多いのですが、読みやすい文体なので、気合を入れて読まなくても物語に置いていかれるようなこともなくテンポよく読めます。
超巨大密室殺人事件の世界観
タイトルの超巨大密室はMMORPGのことなので密室トリックが登場したりはしませんが、これはこれで実に新しいギミックだと感じました。
何より登場人物達の思考が適度に歪んでいて、読んでいて引き込まれます。病んでますな~、という感じ。
歪んでる系の話が好きな人であればきっと満足できると思われます。
あと、ここまでたびたびMMORPGというワードを使っていますが、MMORPGをプレイしたことがなくても、ぜんぜん大丈夫です。
この作品、MMORPGは大事な要素なのですが、作中で説明が入るので、安心してください。
寧ろ最低限の知識しかない方が主人公側により感情移入できます。
最後まで勢いよくバーッと読んでみて、個人的にはラストが一番のどんでん返しだったかなというのが正直なところ。
そういう終わり方なのか~、的な。
もちろん、良い意味で。
超巨大密室殺人事件と人生観
現実と仮想現実の境目がどんどん希薄になっていくのを肌で感じる昨今、この作品で描かれている現実世界よりMMORPGのような仮想現実に人生の意義を見出すような人生観ってこれからきっとさらに加速すると思うんです。
とはいえ、仮想現実上での自分こそ本当の自分だと言い出す人はかなり少数派であり、現代の価値観からすると相当に歪んだ人生観だという印象。
でもだからこそ、この小説を楽しめるのかなと。
例えば、今から100年後を生きる誰かが『超巨大密室殺人事件』を読んだら、僕とはぜんぜん違う印象を受けるのだろうな…、なんて読了後に妄想が捗りました。妄想が捗る話は良い話。
というわけで超おすすめなので、興味が湧いたという人はぜひ。
まとめ
ミステリー小説のことを記事にすると、まずネタバレがない様に気を付けないといけないので、これまでなかなか書けなかったのですが…、紹介したい作品もたくさんあることだし、今後少しずつ記事にしていけたらと思います。
とはいえ、書けることが限られる状況で書いていくのも勉強になるかも…、といざミステリー小説の所感を記事にしてみて思いました(笑)
では、最後まで読んで頂きありがとうございました。