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企業の本気とバーチャルYouTuberと新しい時代のSNSマーケティングの形と

こんばんは。オガサワラです。

バーチャルYouTuber、バーチャルYouTuberが流行っていますね。個人で発信して楽しんでいる配信者はもちろん企業案件もどんどん増えてきています。さらに大手企業も続々と公式バーチャルYouTuberを発表している。

例えば、SUNTORYの公式バーチャルYouTuberである燦鳥ノム。

これ本気やん。

ちなみにキャラクターデザインはヤスダスズヒトとのこと。このクオリティは流石大企業。

SUNTORYすげぇと思わされるような、新時代のSNSマーケティングとバーチャルYouTuberの親和性が高いことが伺える成功事例ではないでしょうか。

さて、昨今のバーチャルYouTuberの賑わいと似た種の文化でVOCALOIDムーブメントを想起しますが、VOCALOIDの方はタイアップはあったとしても企業がボカロPを公式でお抱えとして起用しマーケティング展開させるなんてことはありませんでした。(僕の知る限りでは)

単純にVOCALOIDのムーブメントはSNSマーケティングとは相性が悪いものであったことが理由でしょうけれど、対してバーチャルYouTuberとSNSマーケティングの相性は抜群に良いです。

その相性の良さはどこからきているのかというと、シンプルに費用対効果、コスパの良さではないかと思います。

VOCALOIDはその性質上、プロモーションには楽曲が必要になりますが、バーチャルYouTuberの場合は初期投資さえしてしまえば、1本の動画を撮影するコストは1曲をゼロから作るコストよりも、かなり抑えることができると考えられます。

さらに、音楽を通じてではなくダイレクトに言葉で視聴者に伝えることができるというのも大きな強みです。

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さて、そんなバーチャルYouTuberムーブメントですが、そもそもどこからどのように発火したのか。

鑑みるに今やバーチャルYouTuberの間では親分との通称で親しまれているキズナアイが重要な役割を担っているのは明らかでしょう。

同形態の企画でいうと株式会社ウェザーニューズのウェザーロイド Airi の方が歴史は古いのだけれど、人気があるとはいっても局所的なムーブメントであったしウェザーロイドだけではバーチャルYouTuberがニッチから抜け出すことは難しかったように感じます。

バーチャルYouTuberが今のポップ性を獲得できたのはキズナアイの存在によるところが大きかったではないかと思うのです。

では、具体的なプロセスでキズナアイはポップ性を獲得したのでしょうか。

彼女が動画を初投稿したのは2016年の12月。

2016年は、グーグルの囲碁AI「AlphaGo」が人間のイ・セドル九段に勝利したり、AIの知性が人間を超えるシンギュラリティが話題になったりOculus Rift(オキュラス・リフト)が発売されたり。VRやモーショントラッキングの技術などもどんどん身近になってきた年でした。

そんな年の最後にキズナアイは、3Dモデルをモーショントラッキングによって動かすという技術的な目新しさとAIという都市伝説で盛り上がりをみせていた時事ネタを盛り込んだ設定を引っ提げてデビューし少しずつ知名度をあげていきました。

彼女のYoutube活動の特筆すべき点は技術的な部分に焦点を当てずオタク趣味に走り過ぎずに、よくあるポップな動画、悪い言い方をすれば、ありきたりなYoutube動画を中心にアップしているところでしょう。(あくまでも初期の頃は)

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【出典:キズナアイ公式チャンネル】

一見するとありきたりなよく見る動画ばかりアップしている。思うに実はこれにも裏があり、彼女は当時、その存在自体が他のYoutuberとは差別化されていたので、Youtube上で流行っている企画をなぞるだけで良かったわけです。このAIかなり省エネですね。ってか、この企画を考えた人、考えれば考えるほど天才です。

そんなこんなで夜神ライトばりに計画通り(だったのかは知りませんが)にバーチャルYouTuberを世に知らしめ、このブームを牽引しています。

話は戻りますが、こんな美味しいコンテンツならということで大手企業が続々と参戦してくるのも頷ける話です。

という訳で最後に今のところ確認している大手企業所属のバーチャルYouTuberを紹介しておわりたいと思います。

SUNTRY:燦鳥ノム

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【出典:燦鳥ノム特設ページ】

キャラクターはヤスダスズヒトさん。

水の国からやってきた119歳という訳で設定は完全にフィクションです。金の掛け方が違うというまさに大手企業の本気をみせつけられる事案です。

www.suntory.co.jp

ロート製薬:根羽清ココロ

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【出典:根羽清ココロ公式ページ】

ガチなのかは分からないけれど、ロート製薬の社員で学生時代に元々Youtuberとして活動していたこともある経緯で公式Youtuberをやることになったとのこと。

公式ページはこちらから。

DMM:星名こむ

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【出典:星名こむ Youtube自己紹介動画】

「DMM.com20周年キャンペーン」の応援大使。

録音環境の悪さが生々しい。これはこれで社員がやってるのかなというリアリティがあるのでありかもしれません。3Dモデルも他の2企業に比べるとコストを抑えられている気がしてどことなく庶民的です。

ちなみに公式ページはありませんので、Youtubeチャンネルのリンクを貼っておきます。

www.youtube.com

まとめ

という訳で最近盛り上がりをみせているバーチャルYouTuber界隈のことを記事にしてみました。今後参入する企業も続々と増えていくのではないでしょうか~、ドワンゴ、avex、コロプラ、DeNAあたりの企業もバーチャルYouTuber事業には興味を示しているみたいですね。

最後に大手企業は関係ないですが個人的にオメガシスターズの動画は好きでよくみてます。おめシスはいいぞー。

www.youtube.com

最後まで読んで頂きありがとうございました。