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ローマは一日にして成らず

こんばんは。オガサワラです。

ところで、みなさん。

唐突ですが、<ローマは一日にして成らず>ということわざがあります。

ご存じの通り、大事業は長年の努力なしに成し遂げることはできないというたとえです。なぜ日本のことわざなのにローマが出てくるのかと小学生の時から感じておりましたが、この際、この問題は一旦、端に置いておきましょう。

あと、同じような意味合いで、何事も一朝一夕ではないという言い回しもありますね。

塵も積もれば山となる。

石の上にも三年。

掛けた時間が長いことを肯定する慣用句やことわざは数あれど…、これら名言の価値を自身の中で著しく貶めるような衝撃的な事件に、かつて僕は出会ったことがあります。

それは、僕のばあちゃんが漬けた漬物が腐った事件、略して《僕のばあちゃんが腐った事変》です。事件を事変と言い換えたのはそっちの方が恰好がいいかなと思ったからです。二重かっこをつけた理由も同上です。


             



さて、本題です。                f:id:studio_one:20161009180352p:plain



Q.そもそも漬物とは腐るものなのか



A.By Yhoo知恵袋

漬け物ってのは基本塩漬けにする。塩を振ることで野菜自体の水分を抜くってのもあるんだけど、水分が残っていても塩分濃度が高いと腐敗菌は繁殖できないんだ。生物が活動するには基本的に水分が必要なんだけど、塩分があると塩と水分が結合しちゃって、腐敗菌とかが利用できない形になっちゃうんだよ。だから、多くの微生物は水分が少なく塩分の多い環境では繁殖できない。

これが10年もの20年ものの漬物が食べれたりすることに対する「Yhoo知恵袋」の提示した最適解です。


なるほど……、微生物は水分が少なく塩分の多い環境では繁殖できないにも関わらず何故ばあちゃんの漬けた漬物はぬか床の中で腐ったのであろう…、と疑問が更に増す結果になりましたが、僕は幾つかの結論に辿り着きました。

①これ腐ってるとぺっ! としましたが実は腐っていなかった説
②そもそもばあちゃんが腐っていた説
③なんだかんだで僕自身が腐っていた説


ひとつずつ解説していきましょう。

①は味覚の問題です。
つまり、スーパーで買える漬物に慣れていた僕の舌が自宅で漬けたハードコアな漬物に耐えられなかった可能性があるのではないか、ということです。

しかし、この説を証明するためには大きな壁があります。

それは僕のばあちゃんも、これ腐っとる! といって漬物を吐き出していたからです。

これでは僕一人の味覚で解決する問題ではなくなってしまいます。これでは、クオリア問題に通ずるハードプロブレムです。

②はとても単純です。
そもそもばあちゃんが腐っていたのだから、ぬか床から腐っていて、それに漬けた漬物も腐るのは至極当然だ、という持っているリンゴを手から離したら地面に落ちて当たり前という原理的なところから漬物が腐っていたという理論です。自分で書いておいてなんですが、ばあちゃんに対して申し訳ない気持ちになりました。


③なんだかんだで僕自身が腐っていたので、漬物が腐っているように感じた。
いわば漬物は僕自身の合わせ鏡だったというわけです。正直、漬物が自分の合わせ鏡なんて嫌なので、この説は99%ありえないというか採用しませんけどね。


世の中というのはどんなことであろうと無条件に掛けた時間が長いほど輝きを増すという訳でもないようです。

とはいえ、<ローマは一日にして成らず>僕が《僕のばあちゃんが腐った事変》の真実を解き明かすには、まだまだ時間が掛かりそうです。これこそ掛ける時間の無駄ではないだろうかと思いつつ、3年4年と…、10年以上経った今でもこうして鮮明に覚えています。