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物語のあらすじを1行で。
ホスピスで出会った男女が残りあと僅かな人生と向き合うお話。
さて、補足しますと、先ずホスピスについてなのですが、これは緩和ケア病棟と呼ばれるものです。例えば末期がんの患者さんなんかの心身のケアをする病棟です。
つまりホスピスに入る患者の殆どは余命宣告をされる状態の患者ばかりということです。(ただし例外はあるのかも知れません)
ホスピスで出会った男女という前情報だけでも、この物語が悲劇に端を発し悲劇へに解決していくような、いわゆる鬱展開満載の物語であることは聡明な当ブログの読者である”あなた”なら、ここまでで容易に想像して頂けているでしょう。
このゲームのテーマは「死生観」ということもあり死という言葉に拒否反応を示す人にはおすすめしません。
というわけで「死生観」というテーマでもぜんぜんオッケーという人のみここから先は読み進めてください。
そして若干のネタバレもあるので、気にされる方はご注意ください。
あした命日がきたら
死ぬ前日まで明日は何をしようと考えることができる人間が世の中にどれくらいいるだろうか。
自分が死ぬ日が分からないからこそ明日の予定や来月の予定をたてるわけで、近い内にあなたは死にますと余命宣告を受けたとして、夢や希望を持つことができるだろうか…、僕にはとても無理です。
循環器系の病により入院、そのままホスピスに入ることになった主人公は本作のヒロインであるセツミに残酷な現実を突き付けられることになります。
このままホスピスで死ぬか、それとも家で死ぬか、自分達の近い未来はそのどちらかでしかないと。
しかし、彼女はこうも言いました。でも私はそのどちらも嫌だと。
ホスピスで死ぬのも家で死ぬのも嫌、まるですべてを諦めているかのような無気力なセツミが主人公に対してはじめて自身の希望を口にした瞬間でした。
この言葉に端を発し主人公とセツミは、ある日、衝動的に2人でホスピスを脱走することになります。
自分自身が余命宣告を受けたら夢を持つことは無理でも死に場所は選びたいくらいの希望なら持つことができるだろうか…、まあ答えはその場になってみないと分からない訳ですが、本作品は僕にこのような問いを残していってくれました。
まとめ
プラットフォームによって差異があるかも知れませんがクリアまでの所要時間は、ゆっくりプレイして約2時間ほどです。(今回プレイしたのはAndroid版)
Steamでも「Narcissu 1st & 2nd 」が無料で配信されているのでPCでプレイしたい方は↓にAndroid版とSteam版のリンク貼っておくのでどうぞ。