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PC選びの肝であるCPU、マルチコアについて超簡単に解説

こんばんは。オガサワラです。

「ARM版Windows 10」が来年より市場投入されます。

japanese.engadget.com

ARMといえばイギリスの半導体メーカーでソフトバンクが買収したことも記憶に新しいですが、同じく半導体メーカーで不動の地位を確立しているIntelとはまったく違った企業です。

というのもARMはCPUなどのライセンスを販売しているメーカーでいわば設計図を売っているようなビジネスモデルです。

対してIntelは自社でCPUの開発から販売までを行う会社。

他にも半導体メーカーといえばAMDがありますが、これまではほぼIntelの独壇場だったCPU市場に今後はARMが一石を投じるのではないでしょうか。

CPU市場の激化が予想される2017年までにPCの頭脳ともいえるCPUとパソコンのスペックの関係についておさらいしておきましょう。

CPUとは

CPUは記憶装置上にあるプログラムと呼ばれる命令列を順に読み込んで解釈・実行することで情報の加工を行う。CPUはコンピュータ内での演算を行なう中心であり、CPUは通常はバスと呼ばれる信号線を介して主記憶装置や入出力回路に接続され、何段階かの入出力回路を介して補助記憶装置や表示装置、通信装置などの周辺機器が接続され、データやプログラムなど情報のやりとりを行う。

引用:Wikipediaより

とのこと。

簡単に説明するとパソコンが計算できるのはCPUのお陰ということで。

そして、すべてのパソコンの機能は計算により実行されています。

なのでCPU性能はパソコンの性能に大いに関係があるというわけです。

マルチコアとは

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パソコンの記事とかみてるとよく目にする

・デュアルコア


・クアッドコア


・ヘキサコア

で、これらは何がどういう風にいいの? と思われる方もいると思います。


まず、デュアルコアとかクアッドコアというのはマルチコアCPUといいCPUが何基ついているのかという違いで名称が変わります。

デュアルコアの場合はCPUは2基

クアッドコアの場合はCPUは4基

ヘキサコアの場合はCPUは6基

という具合ですね。

なぜパソコンに複数のCPUを積むようになったのか

では、どうしてパソコンが2基以上のCPUを扱うようになったのか、それはPCがマルチタスクといい複数の作業を同時に処理する必要がでてきたからです。


例えば、Webブラウザをみながら音楽を聴く場合は、ブラウザと音楽プレイヤーという2つのアプリケーションを同時に立ち上げている状態です。

CPUというのは命令列を順に読み込んで実行します。2つの作業を同時に行うような並列処理はできないんですね。

なので同時に2つのアプリケーションを立ち上げることでCPUは高速で順に違うタスクを実行することになります。

これはCPUにとってかなり負担です。

CPUに負荷がかかることにより処理が遅くなったりするという弊害がおこるわけです。

というわけで、ひとつのCPUで処理するより一方のCPUがブラウザ、もう一方のCPUが音楽プレイヤーという風に処理を分割して並列処理した方がCPUの負担も軽くなるし、処理も高速化できるという発想から2基以上のCPUをパソコンに積むというマルチコアCPUが誕生しました。

CPUはたくさん積んでる方がいい?

デュアルコアよりもCPUをたくさん積んでいるクアッドコアやヘキサコアの方が高性能だと思われる方はいらっしゃるかとは思いますが、実は違います。

2基以上のCPUを活かす場面がなければ、それは単なるオーバースペックで、ただただ大飯食い(消費電力の多い)のパソコンとなってしまいます。

というわけで、自分がどれだけマルチタスクを活用するのか、すべては用途次第です。

ただし、多くのアプリケーションを同時に立ち上げて使用するからCPUが多い方が良いというわけでもないのが悩ましいところです。

マルチタスク処理とマルチスレッド処理

複雑なマルチタスクをこなすのであればCPUが多い方が有利ですが、

CPUの行う処理にはマルチタスク処理とマルチスレッド処理という2種類が存在するんです。

掻い摘んで説明すると、マルチタスク処理はアプリケーションごとに処理するCPUを分けてしまうという処理方法。

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こんな感じに、2つのアプリケーションを2つのCPUで分担して処理するイメージです。


そして、マルチスレッド処理というのはひとつのアプリケーションの作業を個々のスレッドにわけることで並列処理を行うものなんです。

極端な話、1つのアプリケーションしか立ち上げていない場合、マルチタスク処理では複数のCPUを積んでいる恩恵はありません。


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こんな感じに、片方のCPUはやることがない状態。


で、マルチスレッド処理の場合は、たったひとつのアプリケーションの立ち上げに複数のCPUを積んでいることが活きてきます。


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こんな感じに、1つのアプリケーションの処理をスレッドという単位でわけることにより2つのCPUがスレッド単位で処理を分担できるという感じです。


ただし、どのようなアプリケーションでもマルチスレッドにできるわけではなく、アプリケーションそのものがマ
ルチスレッド処理に対応している必要があります。

つまり自分がヘビーに使用しているアプリケーションがマルチスレッド処理に対応しているのかどうかということもCPU選びに関係してくるのです。

用途次第ではCPUに費用を掛けるよりも別の部分に費用を掛けた方がPCが軽快に動作するということが十分にあり得ます。

とはいえハイスぺが必要な場合に限る

ここまで説明しておいてなんですが、CPUに拘るのはハイスペックPCが必要な場合に限ります。

PCで最新のゲームがしたいとか動画の編集がしたい人はCPUとかGPUには拘った方が良いですが、インターネットみたりブログ書いたりYoutube観たりというのは、デュアルコアで十分ですし、メモリも4GBもあれば事が足ります。

欲を言うなら主記憶装置がSSDで120GBくらいあればな~と思うくらいですね。

つまりPC選びの基本は用途を明確にする、これに尽きます。

ちなみに、とにかくハイスぺPCが欲しいのならゲーミングPCが最強だと僕は思っています。

まとめ

最近、こちらの記事。

loglog.hatenadiary.jp

「ジブン専用 PC&タブレット」のことで、このブログに訪問する方が多いので初心者がPCを選ぶ際に役立つ知識が需要あるかなと思い記事にしてみました。

少しでもお役に立てましたら幸いです。

最後まで読んで頂きありがとうございました。