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「ナレ死」について

こんばんは。オガサワラです。

トレンドワードを眺めていると「ナレ死」という見慣れない言葉があったので調べてみました。

どうやら大河ドラマ「真田丸」の視聴者から生まれた言葉のようで《ナレーションによって片づけられる死》という意味があるみたいです。

ただこの言葉が流行っている背景には皮肉も込められているようで…、視聴率が低迷している理由も「ナレ死」によるのではないかという見方もあるようですね。

確かに有名武将の死は大河に置いて最大の見せ場でもあるでしょうし…、それをナレーションのみで片づけるというのは、なんだか打ち切り連載の最終話でもろもろを急ぎ足で片づけ最終的に《俺達の冒険は続く》で締められた時のような寂しさがあります。

でも、脚本的には狙ってこうしているのだということです。

詳しくはこちらの記事を参照。

www.asagei.com


まあつまりは物語の主観がはっきりしているということなのでしょう。

視聴者が「ナレ死」に抱く印象と同じような戸惑いを「真田丸」の主人公は実際に感じたのかも知れません。だってまあ確かに、誰それが死にましたと話に聞いただけですもんね。

で、この話をみて頭にパッと浮かんだのは映画などの手法である”段取り抜き”です。

脚本の意図としては主観を重んじたが故の「ナレ死」なので、ベクトルとしては”段取り抜き”とはぜんぜん違うのですが…。

結果として”段取り抜き”として機能しているのではないかと思ったんですね。

まあ「真田丸」をみていないので、あくまでも外からのイメージですけれど。

段取り抜きに関してはこちらの記事を参照してください。

d.hatena.ne.jp

というわけで、あまりにも自明でありテンポを損ねるような場面はナレーションで片づけるというのもある意味”段取り抜き”と言えるのかなあ、と思わされるトレンドワードでした。

最後まで読んで頂きありがとうございました。