毒親とは子供の心を殺す大人のことだ。漫画『血の轍』に込められたメッセージ性
こんばんは。オガサワラです。
今回は押見修造さんの漫画『血の轍』を 読んだので感想とか書きたいと思います。
ネタバレ気にされる方はご注意ください。
- 作者: 押見修造
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2017/09/08
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テーマは毒親
押見修造さんの漫画『血の轍』は毒親をテーマにしているとのこと。それはそうと、そもそも毒親ってどんな親のことを指すのかなと、な訳で調べてみましたところ、
毒親とは、過干渉や暴言・暴力などで、子どもを思い通りに支配したり、自分を優先して子どもを構わなかったりする「毒になる親」のことを言う。
らしいです。
なるほど、ということは『血の轍』は、どうやら過干渉をテーマにしているみたいですね。
どんな感じに過干渉なのか、ざっくりあらすじを説明します。
血の轍
どこにでもある平凡な核家族が狂っていく様を、母親と中学生の息子を中心に描いている作品なんですが、母親の息子への扱いがいきすぎた過保護で、息子の心が壊れていく、そんな感じの物語。
感想
いやー、エグい。
何がエグいって息子からすると、 もう不可避だろってところ。
最初は、まあ良くありそうなレベルの親離れができない息子と過保護な母親だったんですけれど、ある事件が起こり巻を増すごとに母親の息子への支配欲が強くなり、息子がメンタル ブレイクでマザコンに闇墜ちってな具合で。この結末を回避する方法を考えてみましたが 思い浮かばないのですよね。正に不可避。
というのも中学生というのは、あまりにも無力で、親から逃げたいとしても現実的に打てる手も限られるし、家族間の問題というのはセンシティブですから、旗からみていくら異常に感じたとしても、第三者が子供を守ろうとし、それが実際の行動に繋がることなんて稀ですよね。
子供が屈折するもしないも環境次第、つまりは周りの大人次第だよなあと、考えさせられる物語でしたね。
うん、 大人としての行動に気を付けて生きよう。
子供達の心を殺してはいけない。