マンガ「ウメハラ FIGHTING GAMERS!」
こんばんは。オガサワラです。
"eSports"ご存じでしょうか?
簡単に言うとゲームで賞金をかけて競い合う競技です。
あまり日本では認知されていませんが、規模は大きく優勝賞金が1億という世界大会まであります。
日本にもプロゲーマーは存在しており。
彼らはプロスポーツ選手同様に企業とスポンサー契約を結びeSportsの大会で好成績を残すため日々トレーニングをしています。
このeSportsの格闘ゲームというジャンル。
いわゆる格ゲーに置いて世界で最も長い間、賞金を稼いでいるプロゲーマーとしてギネスに載っている人物。
それが梅原大吾、通用ウメハラです。
「ウメハラ FIGHTING GAMERS!」は、そんなウメハラがいかに格闘ゲームに没頭し、いかにプロゲーマーに成り得たのかということを描いた自伝的なマンガです。
これ一気に5巻まで読みましたが中々面白かった。1つのことを突き詰める姿勢。まさに勝負師の格好良さが詰まっています。
「勝負事のみっともなさも、馬鹿馬鹿しさも、格好良さもみんな入ってます」
と、あのマンガ「ピンポン」「鉄コン筋クリート」などで有名な松本大洋さんも帯に推薦文を書いていますが、まさに納得です。
あと、これはたぶん格闘ゲームの経験がない人でも感情移入しやすいようにだと思うのですが、この物語、大きく二つの視点が用意されています。
1つは格闘ゲームに打ち込む人達の視点。
そしてもう1つは好きだったゲームをやめ、漫画家という夢も諦めて就職という道を選んだ人物の視点。
この双方の視点があることで、ゲームみたいな遊びに必死になるなんて馬鹿馬鹿しい、けれど、好きでやっているのに何がいけないんだろう…。
というプロゲーマーという職業がなかった時代、ただのゲーマーウメハラのジレンマがより強く表現されていて、現在の華々しい世界で活躍しているウメハラとの対比がより印象的になります。
読んでいると格闘ゲームがやりたくなるマンガ…、というか何かを突き詰めることって素晴らしいと思わされるマンガです。