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漫画『ダンジョン飯』の4巻がこれまでとは違う雰囲気で面白かった

こんばんは。オガサワラです。

漫画『ダンジョン飯』の4巻を読んだので所感など。

ネタバレを含みますので気にされる方はブラウザバック推奨です。

シリアスな雰囲気に…

『ダンジョン飯』の主人公であるライオス達一行の目的はレットドラゴンに食べられたライオスの妹であるファリンの救出です。

第4巻の冒頭では蘇生術も完璧ではないということが説明されています。なんだか不安になる伏線です。

さらに「迷宮に潜ってるとだんだん麻痺するんだ。死んでも大丈夫、生き返るって」という言葉はこれまで『ダンジョン飯』という漫画に僕が持っていたイメージを変えました。

これまでの『ダンジョン飯』は死についてあまりシリアスに描かれていなかったので、この世界ではダンジョンで死んだものでも蘇生術さえ用いれば簡単に生き返るものなのだと思い込んでいたのです。

この漫画の雰囲気自体がコミカルなものであったというのも手伝ってギャグ漫画でのお約束みたいな捉えていました。つまりファリンもレットドラゴンさえ倒せば問題なく蘇生出来て、このままの和やかな雰囲気で終わりを迎える漫画なのだと。

でもダンジョン探索は命がけなんだということを描くことによりレットドラゴンとの戦闘が緊張感のあるものになっています。

目的を無事に達成する一行

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出典:ダンジョン飯

これまでにないシリアスな雰囲気でレットドラゴンと戦い文字通り命がけでレットドラゴンを倒します。

でもレットドラゴンの胃袋を割いてみてもファリンの姿は見あたりません。

念のために腸もさらってみようというライオス。

こうしてレットドラゴンの体内を調べていると毛玉のようなものを発見します。獲物を丸のみする動物は消化し辛いものをまとめて吐き出す性質があるそうです。

その毛玉の中にファリンと思しき白骨が…。

白骨からの蘇生は前例がないわけではないけれど…というくらいの成功率のようで重い空気に包まれます。

しかしマルシルの専門が現代では禁忌とされている古代魔術で、その術を用いれば生き返る可能性があることが分かり無事にファリンを蘇生することに成功します。

これでめでたく大団円か…、と思われたのですが。

マルシルの使った禁忌の古代魔術って

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出典:ダンジョン飯

これはどうやら黄金の国の王の言葉に繋がる伏線っぽいですね。

ライオス達が探索しているダンジョンは、1000年前に黄金の国が狂乱の魔術師の手により地下深くとらわれ滅ぼされた際に生成された迷宮です。

さらにダンジョンの出現時に地下墓標で現れた黄金の国の王が「魔術師を倒した者には我が国のすべてを与えよう」と言い残し消えたという設定があります。

マルシルの使った禁忌の古代魔術と1000年前の狂乱の魔術師…、どう考えても関連がありそうです。

4巻のラストシーンもこれからの展開を想起させます。

今後の『ダンジョン飯』は

『ダンジョン飯』といえばモンスターという架空の存在を調理して食べるこれまでにないフィクション料理漫画でしたが…

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出典:ダンジョン飯

読者の目線を捨てようとしている!? ライオスの台詞には度肝を抜かれました。(まあギャグっぽいシーンでしたが)

パーティーだけではなく読者すらそのサイコパスな性質で振り回そうとしてくるのですから…、恐るべしライオス。

かっこで括った通りギャグっぽいシーンではありましたが、なんとなく今後の『ダンジョン飯』の方向性を示唆しているようにも感じたり、何よりも…

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出典:ダンジョン飯

ファリンが思ったより馬鹿っぽくてかわいい。

ファリンを加えた一行の冒険はまだ続きそうです。

まとめ

というわけで今回は漫画『ダンジョン飯』4巻の感想をネタバレありで記事にしました。

最近、話を追っている漫画が続々と最終回を迎える中で『ダンジョン飯』はまだ続きそうで何より。

今後は雰囲気も少し変わってきそうですし5巻が楽しみです。

『ダンジョン飯』が好きな人は、九井諒子さんの他の作品もとんでもなくおもしろいのでおすすめです。

『ひきだしにテラリウム』とか。

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ちなみに以下のエントリーで紹介している『進学天使』は無料で読めます。

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最後まで読んで頂きましてありがとうございました。