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映画『板尾創路の脱獄王』を観たので感想を

おはようございます。オガサワラです。

又吉直樹さんの小説『火花』の映画化で監督を務めることになり話題の板尾創路さん。

そんな板尾創路さんが主演と監督を務める『板尾創路の脱獄王』を観ましたので所感など。

例によってネタバレも含みますので気にされる方はブラウザバック推奨です。

あらすじ

板尾創路さん演じる鈴木雅之が本作の主人公。

無銭飲食で拘置所に収容された鈴木雅之は脱獄により罪が重くなり刑務所に収容されることになります。

しかし、そこでも脱獄をしては捕まりまた脱獄をするということを繰り返し続け、その罪は、どんどん重くなっていくという話です。

脱獄にはなんらかの理由があるのだろうけれど

視聴者は鈴木雅之が脱獄を繰り返すことに何らかの理由があるのだろうと早々に気付くわけですが、板尾創路さんの演技が狂気に満ちているために、ただ頭のおかしいやつなんじゃないんだろうかと思えてきます。

鈴木雅之に台詞がほぼないのも、その異様な雰囲気を助長している。

ともあれ、何を考えているのかさっぱり分からないので、なんで脱獄を繰り返しているのか、さっぱり分からないのです。

そんな視聴者の目線を一手に引き受けるのが國村隼さん演じる金村です。

信州第二刑務所の看守長だった彼は鈴木雅之の脱獄を繰り返しては捕まるという異様な行動から何かただならぬものを感じ取ります。

折角の昇進も蹴り鈴木雅之のいる刑務所に留まるほどの執着です。

僕ら視聴者は、そんな金村と同じように、どうして鈴木雅之は脱獄を繰り返すのだろう…、と考えるわけですが、さっぱり分からない。

なんせ鈴木雅之が何を考えているのかさっぱり分からない。

もちろん、理由はある

物語の終盤で鈴木雅之が脱獄を繰り返す理由が明らかになります。

ここは映画の肝になる部分なので、流石にネタバレは控えます。

ただ1つ言えることは、ここまでの全てのシーンはラストシーンのための盛大な振りです。

まとめ

小説『火花』の映画化で監督を務めるというニュースをみるまで板尾創路さんが監督をしていることを知りませんでした。

いざ、板尾創路さんの映画を観てみると、役者としての板尾創路さんの、あのどこかサイコパスっぽい雰囲気と…、さらに映画自体も良い意味でいなたい雰囲気。

素直に面白かったです。

吉本の芸人がたくさんキャストに起用されていたのですが、個人的にはぼんちおさむさんの演技がやばいところにきてるなあ(良い意味)と感じ、戦慄しました。

というわけで『火花』の映画化を前に板尾創路さんの映画作品を予習しておくのも良いのではないでしょうか。

おすすめなので気になった方はぜひご覧ください。