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景品表示法と『e-Sports』

こんにちは。オガサワラです。

プロゲーマーという職業で常に最前線を走り続ける梅原大吾さん。

彼は間違いなくプロゲーマーの中でもTOPプレイヤーです。

そして今の日本のTOPプレイヤーの中で最も安定した位置にいるのは間違いないでしょう。

それを踏まえてこちらの動画。

梅原大吾さんのようなポジションの方でもプロゲーマーの未来について不安に感じているのだという印象的な内容でした。

一昔前よりも幾分か世間的に認知されてきた感のあるプロゲーマーという職業。

しかし、今が絶頂で、その内にメッキが剥がれると評する人も少なくはありません。

理由は幾つかありますが、論点となるのは、今の盛り上がりを果たして拡大していくことができるのかという部分ではないでしょうか。

一昔前より認知されたとはいえプロゲーマーという職業に対して未だに世間の偏見も多いことでしょう。

競技としての未来のために今よりも『e-Sports』を盛り上げ、さらに広く世間に認知して貰う必要があります。

となると大きな大会を日本で開催するのが手っ取り早いプロモーションになりますよね。

ここで問題になるのが景品表示法です。

詳しくはこちらの記事を参照。

www.4gamer.net


この景品表示法により日本での『e-Sports』の大会は賞金額が大幅に制限されるとのことです。

額が大きければ良いというわけでもありませんが、賞金額が少なくなれば、それだけ盛り上がりに欠けるように感じてしまうのも事実。

法的な問題をクリアして『e-Sports』業界を整備していなくてはならないと考えると、かなりハードルが高いですよね。

これは日本のプロゲーマーが業界の未来を不安視している大きな原因の1つでしょう。

山本一郎氏、曰く。

「海外と比較して日本のe-Sports事情は遅れているからダメということではない。日本なりに議論してきたし,日本なりの業界構造もあるので,まずは日本の法律の中でできる最善のことをやって,『ほら大丈夫でしょ』となってから,次のフェーズで法律のハードルを乗り越える。そのために,業界全体で取り組む,といったように段階を踏んだほうがいい」


出典:ガチャの射倖性やe-Sportsの賞金制大会について,カジノ研究者の木曽 崇氏と山本一郎氏が赤裸々に語った「黒川塾 四十六(46)」聴講レポート

とのこと。

かつて梅原大吾さんがプロゲーマーとして長く活動をしていくためには、コミュニティ愛や感謝の気持ちが大切と語られていたことが強く印象に残っています。

なるほど、これは半端な業界愛で片足突っ込めるほど、やわな問題ではなさそうです。

冒頭の動画の話に戻りますが、梅原大吾さんが今後プロゲーマーが安心して生きていけるようにするために、

「俺達は良い思いをしない」

という風なことを語られていたのは、こんな背景もあるんだなと納得。

良い思いをしないから今が良ければいいやではなく、自分達に続く人達のためにしっかりと仕組みを構築しようとしているところに人柄が表れていますよね。

今だけ甘い汁が吸えれば良いと考えている人間なんてたくさんいるのでしょうしね。

正に業界愛の成せる業。

というわけで、今回は今後の『e-Sports』発展の枷として法の問題がいろいろあるみたい、ということを記事にしてみました。

最後まで読んで頂きありがとうございました。